タイに滞在している日本人の中にはタイ人の配偶者をお持ちの方も多いのではないかと思います。
タイ人と結婚した場合、条件を満たせばタイ人の配偶者ビザ(Oビザ)を取得することが可能ですが、そのビザでタイ国内で就労することは可能なのでしょうか?
今回はタイ人の配偶者ビザの取得方法とその場合の就労方法をご紹介します。
目次
1.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)での就労は可能?
2.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)の取得方法
3.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)でのワークパーミット取得条件・方法
4.まとめ
1.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)での就労は可能?
基本的に外国人がタイ国内で就労する場合にはビジネスビザ(Bビザ)を取得する必要があります。
しかしながらタイ人と結婚し配偶者ビザ(Oビザ)を既に持っている場合、そのビザを保持したままタイ国内でワークパーミットを取得することでタイ国内での就労が可能です。
この場合、ビザ・ワークパーミットの取得条件等が変わってきますのでそれぞれ説明していきます。
2.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)の取得方法
タイ国外申請の場合
まず初めに日本などタイ国外で配偶者ビザを取得する場合、申請するタイ大使館にて申請します。
必要書類についても申請先のタイ大使館HPから確認できます。
例えば在東京タイ大使館の場合、特別に準備しなければならない必要書類は
タイ国籍の配偶者からの招聘状
タイ国籍の配偶者の国民IDカードコピー
タイ市町村発行の婚姻証明書
日本の戸籍謄本
日本の身元保証書
です。その他に申請書、経歴書、証明写真等どのタイプのビザ申請でも必要になる書類を準備します。(2024年5月28日現在)
日本でのビザ申請時には【シングルエントリー】と【マルチプルエントリー】の2種類からビザを選ぶことが可能です。この2種類の違いは以下の通りです。
費用 | ビザの有効期間 | 入国可能回数 | 入国後の滞在可能期間 | |
シングルエントリー | 10,000円 | 発行日から3か月間 | 1度のみ | 90日 |
マルチプルエントリー | 22,000円 | 発行日から12か月間 | 有効期間内であれば何回でも可能 | 90日 |
タイ国内でのビザ更新を前提とするのなら、シングルエントリーが費用を抑えられるのでおすすめです。
タイ国外でのビザの取得後、タイに入国したら3か月間の滞在可能期間のうちにWPを取得します。
タイ国内更新の場合
その後タイ国内でのビザ更新となりますが、タイ人の配偶者ビザの場合は取得条件として
【40万バーツ以上の預金が銀行口座に2か月以上保持されている】ことが条件となります。したがってタイに渡航後は預金を準備する必要があります。
※預金がない場合の方法として過去1年間の収入証明ができる書類を用意する、という方法もありますがこの場合タイのワークパーミット(労働許可証)が必要になりますので今回は割愛します。
タイ人の配偶者ビザの取得・更新はこのように行います。
それではOビザでのワークパーミット(労働許可証)取得はどのように行うのでしょうか?
3.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)でのワークパーミット取得条件・方法
タイ人の配偶者ビザを既に持っている場合、ワークパーミット取得の条件がビジネスビザを持っている人とは異なってきます。
ワークパーミット取得条件
資本金 | タイ人従業員様 | |
ビジネスビザの場合(Bビザ) | 200万THB以上 | 4人 |
タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)の場合 | 100万THB以上 | 2人 |
ビジネスビザを取得してワークパーミットを取得する場合には1人の取得につき会社の資本金が200万THB以上、タイ人従業員が4人以上いることが条件となります。
一方でタイ人の配偶者ビザを持っており、ワークパーミットを取得する場合には1人の取得につき会社の資本金が100万THB以上、タイ人従業員が2人以上いることが条件となります。
雇用すべきタイ人従業員数が2人も少なくて良いというのは日本人を雇用する、または雇用される上で大きなポイントになるのではないでしょうか?
ではタイ人の配偶者ビザの場合のワークパーミットの取得方法はどうなるのでしょうか?
ワークパーミット取得方法
タイ人の配偶者ビザの場合もワークパーミットの取得方法はビジネスビザの場合のワークパーミットの取得方法と同じです。
ワークパーミット用の健康診断書をクリニックで取得していただき、会社の必要書類・パスポート・証明写真とあわせて労働局に提出することで申請・発行が可能となります。
4.まとめ
今回の記事では
1.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)での就労は可能!
2.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)は預金等の条件を満たせば取得できる
3.タイ人の配偶者ビザ(Oビザ)でのワークパーミット取得条件はビジネスビザよりも低い
についてご説明しました。既にタイ人の配偶者がいる方、タイ人との結婚を考えている方の参考になりましたら幸いです。また、今回ご紹介した種類以外のビザに関するご質問・ご相談も承っておりますのでお気軽にお問合せください。